フィールド活用型実証支援事業

名古屋市のイノベーション創出に参画しませんか?
Hatch Meetsというネットワークコミュニティで、地域課題に先端技術で挑戦。名古屋市と共に未来を創造しましょう!

フィールド活用型支援事業とは

名古屋市の事業であるHatch Technology NAGOYA フィールド活用型支援事業は、名古屋市および民間施設等を社会実証の場(フィールド)として活用するため、場の提供と課題の整理・解決をするネットワークコミュニティ「Hatch Meets(ハッチミーツ)」を産学官で立ち上げ、様々な企業・人材が名古屋市に集結することで、名古屋市でイノベーションの創出を目指します。
他エリアの実証との大きな違いは、地域側のフィールド(商店街、エリアマネジメント株式会社、コワーキングスペース、福祉施設なども参加) の課題に対して、企業や団体がコミュニティの中で先端技術を使った解決を実証できる点です。これは、Hatch Meetsがネットワークコミュニティとして活動しているから可能なことでもあります。

ネットワークコミュニティ「Hatch Meets」

スタートアップを始めとする企業や経済団体、大学・研究機関等を参加団体とし、アドバイザーによる支援のもと、アイデアや提案をワークショップなどで磨き上げ、企業ニーズとフィールドのマッチングを行い、実証プロジェクトの創出・支援を行うネットワークコミュニティです。
「Hatch Meets」では、多種多様な企業や人々など、仲間との繋がりや事業事例を知れたり、自分のスケジュールベースで実証実験を進めることができるため、積極的な参加による機会の獲得など、一般にいうコミュニティに入るメリットを得られます。

Hatch Meets 4つの特徴

1.フラットな運営体制

ネットワークコミュニティ「Hatch Meets」は仲間の皆さんとフラットな体制で運営をしています。
Slackを通じた気軽なコミュニケーションがプロジェクトメンバー、事務局、メンターとも行うことが可能です。 
コミュニティのメンバーや一般の人も参加可能なミートアップイベント「Hatch Meets UP!」には、実証プロジェクトのメンバーの方にも参加していただき、コミュニティの中から多くの可能性を繋げていきます!

2.プロジェクト支援

Hatch Meetsでは、参加者へのヒアリングから、提案書のブラッシュアップ支援、「フィールド」と「企業の技術・実証ニーズ」のマッチング、プロジェクト創出、プロジェクト伴走型支援までの一連の流れを事務局が支援します。プロジェクト伴走型は、各プロジェクトのゴールをめざし、現在の進捗や課題を定期的に確認、広報PR、アドバイザー・メンターと共にメンタリングを実施しながら成果を出せるよう支援していく方法です。

①Webヒアリング

どんな実証実験をやりたいか具体的な内容を事務局がヒアリングします。​製品やサービスの内容だけでなく、企業の技術的なバックグラウンドやこれから目指していきたい方向、先進性や自社の強み弱みなどを聞くことで、適切なマッチング先を見極める為、いろんなお話を聞かせてください。ヒアリングを元に実証実験先に対する価値は何か?を考えられる様、アドバイスを行います。

②提案書作成

フィールドに対しての提案書を作成します。自社企業の説明内容では提案先に理解されないことが多い為、提案書では雛形を元にフィールド目線で資料を作成することで、提案を通りやすくします。提出した提案書に対しては、提出のみとなるか、Webで詳しい説明を求められる場合があります。

③マッチング/プロジェクト成立

提案書が通ると、フィールドと技術企業のマッチングとなります。提案書を説明するだけでなく、お互いのニーズが組めるかどうか、プロジェクトメンバーとして一緒に進めていけるかなど、合意形成を行います。自治体向けの提案の場合、プロジェクトの判断に時間がかかる場合がありますので、判断基準が自治体側で作れず3ヶ月以上何も進展がない状態に入ったマッチングに関しては、リセットを行い、別のフィールドを探します。

④実証実験

実証実験のゴール、スケジュールなどを作成して実証実験を開始します。
プロジェクトの開始時にメンターからのアドバイスを受けることができます。アドバイス内容に従ってプロジェクトを微修正したり、ゴールの方向性を修正することで確度の高い実証実験にブラッシュアップすることが可能です。

⑤プロジェクト進捗

実証実験中、2ヶ月に1度の進捗会議を行います。
この中で課題となっている点、解決に向けたステークホルダーの追加などを話し合います。また、中間報告でもメンターからのアドバイスを受けゴールに向けての指標も届かないようであれば修正し、プロジェクトの価値を邁進させていきます。

⑥最終報告会

3月末にある最終報告会で今年度の実証実験内容の発表を行います。

過去のプロジェクト例

ごみを資源へ。なごや♾️プロジェクト

実証事業者:小田急電鉄株式会社
フィールド提供者:名古屋市 環境局
本プロジェクトでは人材不足、戸別収集、分別促進など自治体が廃棄物・資源収集において抱える課題を、世界で実装されるテクノロジーを活用することで解決し、持続可能な収集体制の実現を目指し、名古屋市の一部地域を対象に、これまで可燃ごみとして廃棄されてきた「草木類」を無理なく継続的に分別・回収することで、収集車の走行距離短縮による回収の効率化とごみの焼却量低減によるCO₂排出量の削減、ごみ処分場の容量逼迫の改善を行います。

くわしく見る

「メンタルリスク予測AI」の実用化に向けたプロジェクト

実証事業者 株式会社アドダイス
フィールド提供者 一般社団法人あいち福祉振興会
アドダイスは、未病スコアとして、ストレス・メンタルヘルスの領域に関する客観的な指標としてバイタルデータに現れる客観的な指標を示すことで、ストレスの度合いに周囲が気づくことを可能にし、心の病を自己責任として突き放さず周囲が友好的に見守る社会の実現を目指します。

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NAGOYA LOCAL 5G プロジェクト

実証事業者:スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社
フィールド提供者:なごのキャンパス
実証実験の目的とゴール
「ローカル5G 」等の先端無線技術の認知向上と本実証実験環境のPRを2021年から継続して実施しています。
2022年7月に環境を構築し、様々なユースケースでの実証を実施していきます。

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3.コミュニティ活動(Hatch Meets UP!)

ミートアップは、防災減災・自治体DX・子育て支援などのテーマ別の回や、ビジネスプランのブラッシュアップの回、プロジェクト報告と金融機関やアドバイザーからのフィードバックの回など魅力的な内容となっています。2023年度は参加者から発案されるイベントやセミナーなども開催される予定です。

Hatch Meets UP! 年間スケジュール予定

Hatch Meets UP! ではミートアップやプロジェクト発表などの定例会を年8回程度下記スケジュールで予定してます。
このほかにも月1回程度会員向けのオンライン相談会も実施しています。
※事情により日付が変更される場合がありますのでご了承ください。

5/9 13:00-15:00Hatch Meets キックオフ​
6/12 14:00-16:00企業×デザイン ミートアップ
7/10 14:00-17:00データ利活用アイデアソン (自治体データと先進技術の協業)
8/7 14:00-17:00プロジェクト提案の回  中間発表
9/21 10:00-12:00課題解決型リベンジミートアップ
11/16 10:00-12:00企画書のデザイン可視化ワークショップ
1/18 14:00-17:00企業×地域ネットワーク ミートアップ
2/15 14:00-16:00企業×自治体DXミートアップ

4.アドバイザー、メンターによるサポート

浦田真由(アドバイザー)

名古屋大学 大学院情報学研究科 社会情報学専攻 准教授。博士(情報科学)。情報通信技術(ICT)がもたらす新しい社会の在り方について調査・研究を続けている。2017年より総務省地域情報化アドバイザー、2019年よりデジタル庁オープンデータ伝道師に任命され、愛知県内の自治体を中心としたオープンデータ推進やICT利活用を実践的に進めている。

白松俊(アドバイザー)

1976年千葉県生まれ。名古屋工業大学 教授。京都大学大学院情報学研究科博士課程修了、博士(情報学)。研究対象は、人々が協働・共創するようなコラボレーションを支援する情報技術。特に、シビックテックやオープンデータ活用、議論支援などのシステムを研究開発中。シビックテック団体Code for Nagoyaの名誉代表(代表経験者)の1人。

嬉野剛士(アドバイザー)

Code for AICHI 代表/JellyWare株式会社クリエイティブディレクター。2017年に岡崎市職員の晝田とCode fot AICHIを立ち上げ。2018年には野外イベント「miraoto!」の中心メンバーとし「RESAS地方創生政策アイデアコンテスト 」優秀賞受賞。週末起業「StartupWeekend」でも名古屋、東京でオーガナイザーを務める。元エンジニアでフォトグラファー、デザイナー、映像クリエイターなど多方面で活動中。

小西由紀子(アドバイザー)

名古屋大学 スタートアップ推進室 副室長大阪大学経済学部卒業後、日本の商業銀行(現みずほ銀行)で事業開発や経済調査に携わった後、早稲田大学ビジネススクールでMBAを取得。現在は、次世代の起業家やイノベーターを育成するための教育プログラム「Tongali」を運営し、主に学部生・大学院生を対象とした、起業家育成や起業支援を行っている。

粟野先生(アドバイザー)

東京造形大学、大学院教授。メディアデザイン専攻領域、社会連携事業、色彩系教育担当。名古屋生まれ。金沢美術工芸大学工業デザイン専攻卒業(福祉デザイン)、(株)SPACE勤務、地域活性化文化事業企画運営、美術・デザイン教育史研究、東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修了(色彩三次元視)、オルタナティブスペース運営、exploratoriumにてA.I.R等。八王子市産学公連携部会員。

市川博之(マネージャー)

東京造形大学 特任教授。総務省地域情報化アドバイザー。デジタル庁オープンデータ伝道師。静岡県出身。ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社でコンサルタントを経て、一般社団法人シビックテック・ラボの代表理事を務める。「SPAJAM」ハッカソンでの最優秀賞を受賞歴有り。Code for ふじのくに代表としてシビックテック活動も行っている。